マット安川 ゲストに衆議院議員の平沢勝栄さんを迎え、米中韓露との日本の外交情勢をお聞きしました。また、よく知った仲でもある横田さんご夫婦のお話など、北朝鮮の拉致問題についても詳しくお聞きしました。
常軌を逸した韓国朴大統領の暴走にブレーキをかけよ
衆議院議員(自民党政務調査会会長代理、国会対策副委員長、衆議院議院運営委員会筆頭理事) テレビ・ラジオにも多数出演。葛飾区柴又在住。『もう黙っていられない!』(徳間書店刊)『政治家は楽な商売じゃない』(集英社刊)『拉致問題』(PHP研究所刊)など著書多数。(撮影:前田せいめい、以下同)
平沢 現在の日韓関係について、韓国の動きはちょっと常軌を逸していると思います。
韓国の主張していることはあまりにも事実と違うことが多いし、極端で、誇張している。それで世界中で告げ口外交をやっています。朴槿恵(パク・クネ)大統領は、恨みは1000年忘れないなどと言っていますが、それなら元寇が日本に攻めてきた時に、高句麗は関係なかったんですかと。
または、ベトナム戦争での韓国軍兵士の残虐行為についてはどうなんですかと。そういうことを言い出したらキリがないわけですよ。
もちろん、日本にも悪いところはあったし、韓国に迷惑をかけたことは事実です。そのことについては謙虚にならなければならない。
ただ、いつまでも日本が悪かったと、しかも事実とは違うことまで世界中に言いふらしているのであれば、あなたたちはどうなのと言わざるをえない。そうすると日韓関係は決定的になります。
歴代の韓国大統領は、就任直後は日本に対して非常に対応がよかった。任期が終わるころに支持率が下がってくると、てっとり早く支持率を上げようとして反日政策を取るようなところがありましたが、今回の朴大統領は就任直後から日本を徹底的に攻撃しています。非常に珍しい大統領で、ブレーキをかけなければいけないと思います。
河野談話の「検証」は必要。慰安婦問題の事実を明らかにすべし
安倍(晋三)首相が河野談話について「見直すことは考えていない」と明言したのは、本当に苦渋の判断だったと思います。これは韓国に譲歩した形になりますが、米国が日韓首脳会談の土壌づくりを求めていることもあり、やむを得ないと思います。
一方で、政府は河野談話の「検証」はすると言っています。要するに、どういういきさつで河野談話が生まれたのか、その検証はすると。このへんが非常に分かりにくいところですが、私は河野談話にいっさい手をつけないということになると、大きな禍根を残すと思いますので、検証は必要だと思います。