ソチ冬季オリンピックが終わった。2月24日午前1時(韓国時間)から韓国の公営放送であるKBSでは閉会式の様子が生中継された。放送画面には閉会式の様子とともに韓国選手団のメダルに関するデータが出ていた。
キム・ヨナの銀メダルに韓国民の不満爆発
そしてキム・ヨナの紹介には、「20日(大会13日目)フィギュアスケート女子シングル・キム・ヨナ」の下に「(実際は金メダルである)銀」と書かれていた。
これに対し、ネットでは「ソチ閉幕式のキム・ヨナの字幕、少しはスカッとした」「ソチ閉幕式キム・ヨナの字幕、署名運動にたくさん参加して」「ソチ閉幕式キム・ヨナの字幕、実際には金メダルであってる」などの反応があった。
つまりは、キム・ヨナが銀メダルに終わったことに対して不満を持っている人たちが多いということである。
キム・ヨナの銀メダルが確定した21日、筆者のカカオトークには署名サイト「Change.org」で「女子フィギュアの再審査と調査を求めるというのがあるので署名しましょう」とか、「米NBC五輪サイトで誰が本当の金メダリストなのかを投票しているのでぜひ参加して」というメッセージが入ってきた。
これだけではない。韓国のマスコミは海外の反応を紹介しながら、どれだけ今回の審判がロシア側に有利になっているのかを強調した。
よく取沙汰されたのが、カタリナ・ビットが放送で「理解できないこんな結果については討論せずにやり過ごしてはならない」と言ったとか、ツイッターでは「恥ずかしい金メダル。キム・ヨナが真の女王だ」と書き込みしたこと。
また、ミッシェル・クァン(2003年度の世界フィギュアスケートチャンピオンシップの金メダリスト)は、ツイッターで「Yunaaaa--Unbelievable!」を引用しながら、海外でもロシアの判定はおかしいと見ていると報道した。
なぜ、こんなに金メダルにこだわるのか。いくら「実際は金メダル」と主張しても結局は銀メダルをもらったのだし、五輪でメダルを取ること自体とても幸運なのである・・・。
韓国の選手たちはよくメダルを取っても「金メダルを取れなくて、国民に申し訳ない」と言ったりする。しかし、そもそも公営の地上波で、大真面目な閉会式の場面にバラエティのようなテロップを流すのはいかがなものか。