昨年末から、家電量販店のパソコン売り場が久しぶりに賑わっているようです。
要因としては、(1)4月から消費税が8%になるので、その前に買っておこうという駆け込み需要と、(2)今年の4月9日で Windows XP に対するマイクロソフト社の延長サポートが終了するため、長年愛用したパソコンを遂に買い換えようという需要があると思われます。
ここ数年、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末に押されて低迷していたパソコン売り場としては、特需と言えましょう。
ところが、久しぶりにパソコン売り場に行ってみると、様相が異なっていて、とても戸惑います。
というのは、従来型のいわゆる「ノートパソコン」の展示が少なくなってきており、売り場の真ん中にど~んと置いてあるのはディスプレイの部分が回転したり、逆向きに折り畳みできるものや、キーボードを分離できるもの、さらにはキーボードが付いていないモデルまで、多種多様な形状をしているのです。
そんなパソコン売り場で、何を買えばいいのか分からないという方に、モデル選びの指針をご提案いたします。
無難にいくなら Windows 7 搭載モデル
パソコンがパソコンでなくなった理由は、マイクロソフト社が出した新しいOS「Windows 8」が従来のパソコンの枠を超えて、タブレット的な機能を重視したことにあります。
一方で、1つ前の世代である「Windows 7」は、Windows XP の正常進化版とも言えるOSであり、パソコンらしい使い勝手で動作も軽く、非常に好感が持てるものです。XPから買い替えた場合でもほとんど違和感なく使えると思います。
ですから、もう長年パソコンを使っていて、使い方も決まっていて、今まで使っていた Windows XP と同じような使い勝手でいいんだという方には、無難な Windows 7 搭載モデルをオススメします。
ただし、マイクロソフト社としては Windows 8 への切り替えを積極的に進めており、店頭からは姿を消しそうな勢いですので、Windows 7 搭載モデルを買いたい方は、今すぐに購入されることをオススメします。
Windows 8 とは何なのか?
では、Windows 8 とは何なんでしょうか? Windows 8 を触ってみると分かるのですが、これはiPadのような「タブレット」機能を盛り込んだWindowsと言えます。
実際のところ、中身はWindowsです。従来からある「コントロールパネル」もありますし、右クリックもありますし、USB端子にプリンターをつなげば印刷もできます。Windows用のアプリケーションもほとんどが動きます。