マット安川 放送日は“北方領土の日”。ゲストに衆議院議員・西村真悟さんをお迎えして、領土問題はじめ、日本の政治や外交について、厳しい指摘をいただきました。

安倍首相の最大の功績は、中韓と首脳会談をしていないこと

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:西村真悟/前田せいめい撮影西村 眞吾(にしむら・しんご)氏
衆議院議員。大阪府堺市生まれ。京都大学法学部卒業後、昭和57年司法試験合格。弁護士を経て平成5年衆議院議員選初当選、現在6期目。(撮影:前田せいめい、以下同)

西村 安倍(晋三)首相はよくやっていると思います。特に外交ですが、最大の功績は就任して1年以上、中国、韓国と首脳会談をしていないことです。していないということがスゴイことなんです。

 一方で、ASEAN(東南アジア諸国連合)からインド、ロシア、中東、アフリカ諸国を回った。その上で、中国、韓国とは首脳会談をしていない。つまり中国、韓国は孤立しているということです。

 安倍首相の靖国神社参拝に関して、中国、韓国は非難していますが、非難しているのは中国と韓国だけです。ここでも中韓だけが孤立している。

 安倍さんは、国のために命を捧げた方々に敬意を表するのは国の指導者として当たり前のことではないかと言いました。これを否定する世界の指導者がいるとすれば、それは何らかの意図を持った人物で、聞くに足るものではないなという感じがします。

 そもそも中国も韓国も国内問題で騒いでいるだけです。政権の安泰を図るためには日本を非難するのが一番いいと。そんなのはほっとけばいい。安倍政権は非常にいい外交を展開しています。

北方領土問題、日本は樺太千島交換条約に戻るべしと主張せよ

 北方領土問題はまったく進展していません。そういう中で今回、安倍さんが北方領土の日にソチ五輪に出席したのは妥当な判断だと思います。北方領土の返還という目的に対して、それが実現する可能性を開くものです。

 よく北方4島と言いますが、2島返還は半分で折半ということになりますが、とんでもないことです。

 歯舞群島と色丹の2島が返ってきたら折半で、残りの2島はおいておけばいいじゃないかと言った政治家がいますが、背信的な発言です。国後の面積は沖縄本島の1.3倍あり、択捉は3倍以上あります。それに対して、歯舞と色丹は非常に小さい。よく地図を見てほしい。