米国の連邦政府機関が、米アップルの「アイフォーン(iPhone)」や米グーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」搭載端末向けのアプリケーションを公開して話題になっている。
紫外線情報や指名手配アプリなど多種多様
空港のセキュリティーチェックの待ち時間や運航ケジュールをリアルタイムで確認できる運輸保安局(TSA)の「MyTSA」や、環境保護庁の紫外線情報アプリ、消費者製品安全委員会、食品医薬品局、農務省などが協力して情報提供する製品リコール情報アプリなどを公開している。
米政府機関はこれまでにも様々なアプリを公開している。米航空宇宙局(NASA)や米国郵政公社のそれが有名だ。変わり種は、連邦捜査局(FBI)の「モースト・ウォンテッド(Most Wanted)」。
このアプリでは、10人の最重要指名手配者や、テロリスト情報、行方不明になった子供の情報を確認できる。このほか、国立衛生研究所のBMI値計算、退役軍人省が情報を提供する退役軍人と家族向けアプリといったものもある。
市民目線でネットサービスを刷新
これらは連邦政府の行政サービスポータル「USA.gov」のリニューアルの一環として公開された。各アプリはアイフォーンやアンドロイド端末などからダウンロードできるほかウェブサイト経由で入手できる。
サイトを運営しているのは連邦政府の資産管理や資材調達などを行っている一般調達局(GSA)だ。
米インターネット・コムの記事によると、今回のリニューアルは、政府のウェブにおけるプレゼンスを今の時代にマッチさせるというオバマ政権の取り組みだという。GSAは声明の中で、今後もアプリの数を増やしていきたいと述べている。