「偉大な英国人を失った」、サッチャー氏死去にキャメロン英首相

グーグルとマイクロソフトの取り組みを要請したとされるデビッド・キャメロン英首相〔AFPBB News

 米グーグルと米マイクロソフトは18日、インターネット上でやりとりされる児童ポルノコンテンツの撲滅に向けて、両社が協力すると発表した。

 これは児童ポルノ対策の強化を推し進める英国のデビッド・キャメロン首相の要請に応えたもの。グーグルのエリック・シュミット会長は、キャメロン首相が同日官邸で開催した会議に合わせ、英国の新聞デイリー・メールへの寄稿文の中で詳細を明らかにした。

 またマイクロソフトも同日声明文をネットに公開した。

グーグルが掲げる4つの対策とは?

 これによると、グーグルは4つの取り組みを進めている。(1)検索のアルゴリズムを改良し、すでにはびこっている児童の性的虐待コンテンツを一掃する「検索の大掃除」、(2)そうしたコンテンツに利用者がアクセスできないようにする「抑止」、(3)人の監視により機能を強化する「検出と排除」、そして(4)児童の人権擁護団体などに専門知識を提供する「技術協力」だ。

 シュミット会長によると、同社では過去3カ月に200人以上の人員を投じ、児童の性的虐待と関連性のある検索キーワードを検索結果から排除した。

 同氏は、「我々は、犯罪者が新たな違法画像をネット上に追加していくことを食い止めることはできない。完全なアルゴリズムも存在しない」としたうえで、それでも「検索の大掃除」を行うことで、これまでのところ10万語以上の検索キーワードを検索結果から排除することに成功したと説明している。間もなくしてこれを世界150以上の言語に拡大し、取り組みを強化していくと同氏は述べている。

 また、「抑止」では1万3000以上の検索キーワードに対し、検索結果画面の上部に警告文を掲載しているという。この警告文で児童の性的虐待が違法行為であることを明確に示し、専門家による説明があるサイトを案内している。

 「検出と排除」については、例えばお風呂に入っている子どもを撮影した無害な画像と性的虐待の画像をコンピューターで区別することは困難。そのため、グーグルでは人による監視を続けている。こうして一度違法と判断した画像にはデジタルの「指紋」を付け、再び同じ画像が出回った際に識別できるようにしているという。

 これについては、マイクロソフトが、画像検出技術を開発し、それを他社へ公開するなど多くの称賛を受けるに値する活動を行っているとシュミット会長は付け加えている。