浮気市場の特徴は何か、その市場特性を生かし切れる人とはどのような要素を持っているのかを前回は検証してきました。今回は、男女別にこの市場に参加する人のパターン別に、その特徴をさらに細かく分析してみましょう。
分かりやすそうで実体はなかなか把握できない市場
浮気市場は分かりやすそうに見えて、秘匿が原則なために見えにくいという特徴があります。そのためにデータが少なく、実態が見えてこないですが、それだからこそ理論的にどうなっているのか、詳細な検討が必要になってきます。
実際のケースを想定して、図表8-5のマトリックスを作成しました。男女の「本気」と「浮気」(不倫)の違いによって2×2のマトリックスになっています。
男女ともに本気の場合は、通常の恋愛市場、結婚市場になりますので、既に検討してきました。残りの3パターンについて分析してみます。
性別 | 女性 | ||
---|---|---|---|
男性 | 本気 | 浮気 | |
本気 | 恋愛市場・結婚市場 | (2) | |
浮気 | (1) | (3) |
パターン(1)の場合
このパターンは「男性が浮気、女性が本気(つき合っている男がいない)」のケースです。3つの浮気のパターンの中で最も頻繁に生じているものです。
最も数が多いのが職場不倫
その中でも職場不倫が最も多いはず。何しろ、毎日8時間以上顔を合わせて相手のことを十分に観察できるわけですし、自分をアピールすることも仕事を通じて可能なわけですから。また新たに浮気市場に参入するというエネルギーを使う必要がありません。
出会い系サイトに出向いて危険を冒すことも、旅先で口説いて失敗して恥をかくこともなく、日々じっくりと、仕事をしながら浮気の可能性を模索できるわけです。
その意味で社内不倫は男性に大きなメリットがありますが、女性にはそれほどないという特徴があります。