週刊NY生活2013年9月14日458号

 ニューヨーク市内で最も幅が狭いタウンハウスが325万ドルで売れた。NYポスト紙がこのほど伝えた。

 住所はグリニッジビレッジのベッドフォード通り75・5番地(6番街、ハウストン通り近く)。築約140年の3階建。寝室は3部屋あるが、最も広い部屋でも幅はわずか8フィート4インチ(約2メートル50センチ)だという。

『竪琴をつくる者』(1923年)でピュリッツァー賞を受賞した詩人エドナ・ミレイや、俳優ジョン・バリモア(女優ドリュー・バリモアの祖父)、ケーリー・グラント、20世紀を代表する文化人類学者のマーガレット・ミードなど、これまで著名人たちが暮らした。

 また、7年間ここに住んでいた絵本作家のアン・マクガバンは後に同宅を題材にした『Mr.Skinner's Skinny House(スキナーさんのスキニーなお家)』を出版している。

 一方、住宅価値は年々上がっており、94年に27万ドルで購入した建築物保存家は2000年に歌手のスティーブ・バルサモに160万ドルで売却、最近では、3年前にコーコラン不動産グループの仲介人が217万5000ドルで手に入れた。

 月の家賃が1万4000ドル、市場価格は最高430万ドルまで達したこともあった。

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