8月11日に放送された『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)は、沖縄県で起きた米空軍ヘリコプターの墜落事故を取り上げたほか、靖国神社参拝問題や憲法改正の議論などについて語った(今回は沖縄からの出張放送)。

墜落した米軍ヘリ乗員は「トモダチ作戦」の功労者

中山 5日16時頃、沖縄の米軍基地キャンプ・ハンセン敷地内で、米空軍嘉手納基地所属のHH-60ヘリコプター1機が墜落したと報じられました。

 事故機には4名の乗員が搭乗しており、そのうち1名が死亡、残る3名を救出。後に嘉手納基地が公表した情報によると、死亡したのは第18航空団第33救難飛行隊所属のマーク・A・スミス三等曹長で、墜落の原因は現在調査中だそうです。

アメリカ空軍所属のHH-60G(ウィキペディアより)

 スミス氏には奥様と2人のご息女がおられるそうですが、遺されたご家族の悲しみを思うと言葉が見つかりません。慎んで哀悼の誠を捧げ、ご冥福をお祈りします。

 HH-60は米陸軍の多用途ヘリ「UH-60ブラックホーク」の改良型で、日本でも自衛隊が150機以上保有しています。

 事故を受けて、一部メディアから普天間飛行場に追加配備予定だった垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを不安視する声が聞かれますが、まずはHH-60とオスプレイがまったく違う機体であることを認識すべきです。

 墜落したHH-60にしっかりと目を向けて議論しなければ、問題の本質を見誤ることになりかねません。

 先日、尖閣周辺の接続水域内を中国海警局の公船「海警」3隻が航行したと報じられましたが、極端な反米報道が中国に領海侵犯させる隙を与える可能性もあります。というのも、オスプレイの追加配備が遅れるということは、中国や北朝鮮などの仮想敵国からすれば、日本が“防衛のガード”を下げたのも同然だからです。