週刊NY生活　2013年5月11日442号

　クイーンズ・フラッシングの公立小学校PS244は4月30日、肥満防止対策として、給食をすべて菜食メニューにすると発表した。

　菜食メニューは一部の私立やチャータースクールでは導入されているが、公立学校での取り組みは全米初。

　メニューは、非営利団体ニューヨーク・ヘルシー・スクール・フード連合の協力のもと考案し、毎日健康的な朝食と昼食を提供する。

　以下はメニューの一例。

朝食：全粒粉のキャロットブレッドと温かいシリアル。チーズオムレツ入りのベーグルサンド、またはワッフルの温かいシロップとスティックチーズ添え。

昼食：ブラックビーンズとチェダーチーズ入りのケサディラ、サルサとロースト野菜添え。オーガニック豆腐のローストとカチャトレソースの全粒粉パスタ。キュウリサラダとほうれん草のラップ、またはヒヨコ豆のファラフェル入り全粒粉ラップ、レタスとトマトサラダ添え。

　菜食メニューは生徒たちからの評判も良く、デニス・ウォルコット校長は「学校給食を例に、家庭でも健康的な食事を習慣にしてもらいたい。ニューヨーク市内だけでなく全米の学校での導入を望む」と話している。

　同市はブルームバーグ市長就任以来、全粒粉のパンやパスタを使うなど公立校の給食改革を進めており、カフェテリア内のサラダバーを現在の1000校から、来学年度末までに1800校に増設する予定。

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