米アップルが1月7日に公表したデータによると、同社のモバイル端末向けアプリの配信サービス「アップストア(App Store)の累計ダウンロード数が400億件を突破した。このうちほぼ半数の200億件近くが昨年1年間のダウンロード数。特に12月は1カ月で20億件を超え、過去最高を更新した。
アップルがアップストアを開始したのは4年半前。第2世代のアイフォーン「3G」を発売した2008年7月だ。
サービス開始後1年目はまだ15億件程度だったダウンロード数は、その後急増し、2年半後には100億件を突破。昨年3月には250億件に到達していた。
またアプリの数はサービス開始時500本程度だったが、今では77万5000本となり、アップルはこれらを世界155カ国の5億人以上のユーザーに配信している。
アップルのアプリ収入は年間15億ドル
興味深いのはアップルがアプリ開発者にこれまで支払った金額だ。アップルの発表によるとその総額は約70億ドル。同社はアプリ販売に関するデータを公表していないが、この支払額で同社のアプリビジネスの規模が把握できる。
というのもアップルは、アプリの販売価格の3割を手数料として取り、7割を開発者に渡している。つまり同社がこれまで販売したアプリの総額は約100億ドルということになる。
今回明らかになったダウンロード件数から昨年1年間の販売金額はおよそ50億ドルと推測でき、アップルがこれまで得た手数料は30億ドル、昨年1年間の手数料は15億ドルということになる。
これに先立つ昨年9月、市場調査会社の米IHSアイサプライが予測していた昨年1年間のアップルのアプリ販売額は49億ドルだったので、このIHSアイサプライの予測値はおおむね正しかったと言える。