先月、仙台と東松島に行ってきた。目的は、私が代表幹事をしている公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会の「セミボラ」に参加するためである。

 「セミボラ」とはWeb広告研究会で作った言葉で、「セミナー&ボランティア」の意味だ。

営業が停止されているJR東日本・仙石線の野蒜駅。2015年内の復旧を目指し、内陸に新設される予定(10月20日著者撮影、以下同)

 まずは10月19日(金)の午後、仙台メディアテークでWeb広告研究会主催のセミナーを行い、仙台を中心とした東日本の参加者とWeb広告研究会のメンバーでデジタルマーケティングについて一緒に勉強し、懇親会で情報交換をした。

 翌20日(土)は、出張で来た人にはそのまま帰ってもらうのではなく、少し寄り道をして、現地で合流した人たちとともに被災地でのボランティア活動に行った。

 今回は、東松島で家の修理をやりやすくする解体作業とビーチクリーンに約20名ずつが参加した。

みんなで知恵を出せば、できることが見つかる

 この活動は、昨年の秋から始めて3回目である。

 最初はWeb広告研究会として、被災地に、そして自分たちの住んでいる日本のために何ができるか、長い時間メンバーで討議をした。

壊れたまま手つかずの防波堤

 何かしたい、でもどうしたらいいのか。それも企業としてではなく、Web広告研究会という団体で。メンバーは皆、かなり頭を悩ました。

 そして出た結論が「セミボラ」である。

 Web広告研究会では毎月ほぼ1回以上のセミナーを開催しており、ここは私たちの得意分野だ。また、現地を知るために、そしてささやかでも現地の人のためになるために「ボランティア」を帰り道に行う。こんな素敵なアイデア、なかなか一人では考え出せない。