「カンボジアでの新規事業の右腕を探すための説明会を実施します。
カンボジアの首都プノンペンに現地集合という常識はずれの説明会に参加する、これが右腕となる第一関門だと思ってください。
我こそは!と思う方は是非、下記をご覧の上、お申し込みください!
●日時:4月29日(日)13時~15時
●場所:カンボジア王国プノンペン インペリアルガーデンホテル会議室
※現地集合なので自力でここまで来てください。
●参加資格:本新規事業に興味があり、前向きに参加を検討していること。性別や国籍は一切問いません・・・」
突拍子もない事業説明会に日本から馳せ参じた8名の若者
カンボジアにて現地集合。なお、自力でたどり着くこと。
今年4月1日、この常軌を逸した新規事業説明会の案内が、発信者本人のブログとツイッターのみで発信された。一部割愛しているが、案内文面はほぼ本記事の冒頭そのままである。
発信者は日本人起業家、横井朋幸。
愛知県出身、いわゆるサラリーマン経験の一切ない生粋の起業家で、日本において広告事業、社会保険料最適化事業などの立ち上げ・経営を経て、第3の起業の地にカンボジアを選んだ。
発信した時点では会社すらなく、事業内容が「カフェ」であることが決まっている以外、まだ何もない新規事業構想への参画募集となった。
「ムチャブリもたいがいに・・・」との声も聞こえてきそうな、驚くやら呆れるやらの発案・発信だが、さらに驚くことに、これに本気で応じた日本の若者たちがいた。
定員10人の応募はすぐに埋まり、応募者にのみ配信される形のメルマガで詳細説明のやりとりがあった後、実際にプノンペンにたどり着いた日本の若者たちは8人。場所や行程を自分で調べ、渡航・滞在コストも全て自腹である。
一聞しただけでは、「学生上がりの気楽な若者たちが、海外旅行ついでのイベント体験くらいの気持ちで応募してみただけでは?」などの邪推や勘ぐりも生みそうな話である。
しかし、プノンペンに集まった彼らは、日本に居場所がなかったり、仕事探しや自分探しを海外に求めたりなどの昨今ありがちな“逃避系”ストーリーで迷い込んだわけではない。