米国は5月31日がメモリアルデーの祝日で休みモードのためか、米ウォールストリート・ジャーナルが少し風変わりな記事を出している。

タブレットPCや電子書籍端末、価格下がれば爆発的普及も 米調査

米国外での販売が始まったアイパッド〔AFPBB News

 日本をはじめ世界9カ国で販売が始まったばかりの米アップルのタブレット端末「アイパッド(iPad)」だが、米国では発売からほぼ2カ月が経ち、今、関連グッズが続々と登場しているというのだ。

 電子機器とは無関係な衣服やバッグなどのアパレル商品が登場しており、アイパッドの経済効果が生まれているという。

アイパッドを収納できるベストを発売

 米カリフォルニア州サンディエゴに住むチャック・プレットさん(52)は、アイパッドを買ったものの、毎日どのように持ち歩けばよいか悩んでいたという。

 9.7インチ(24.6センチメートル)のアイパッドはスマートフォン「アイフォーン(iPhone)」よりもはるかに大きくポケットに入らない。いつものかばんに入れると重みで垂れ下がる。そこでプレットさんは「アイパッドを着てしまおう」と考えた。

 プレットさんはまもなくして、“アイパッド互換”のベストがあることをブログで知り、すぐさま購入した。価格は100ドル。アイパッドがすっぽり入る大きな内ポケットが付いたベストで、それを毎日着ているという。

 このベストはアウトドアウエアを扱う米スコットベストの商品。実は米アップルの共同設立者、スティーブ・ウォズニアック氏がこの会社の相談役を務めており、同氏が商品を着ている写真もウェブサイトに掲載されている。

 このスコットベストという会社は、フリースジャケットやウインドブレーカーなどの商品も揃えている。同社はアイパッドの販売が始まるや否やブランド戦略を変更。これまで雑誌やペットボトルなどが収納できる旅行用の衣服として販売していた商品を、アイパッド互換として売り込むことにした。

ルイ・ヴィトンが1850ドルのアイパッドケース

 アイパッドに飛びついたのはこうした経営者だけではない。アラスカ州に住む専業主婦のケイト・クラークさん(33)は、アイパッドをくるんで持ち運べるコットンキルトのケースを作り、手工芸品のオンラインマーケット「エツィ(Etsy)」に30ドルで売り出した。