ユーチューブ投稿動画、長さ制限を15分に延長

YouTubeには毎分60時間分の動画がアップロードされ、1日の動画視聴回数は40億回に上る(2012年1月24日付YouTube日本版公式ブログより)〔AFP

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 ソーシャルメディアの概念は広域的で、初期の電子掲示板的なもの(日本で有名なのは2ちゃんねる)から、ブログ、ソーシャルニュース、ソーシャルブックマーク、ユーチューブ(YouTube)などの動画共有サービス、ウィキペディア(wikipedia)などのナレッジコミュニティと多岐に渡り、ソーシャル・ネットワーキング・サービスもその中に内包されている。

 当初は一部のアクティブなインターネットユーザーの趣味に過ぎないように映っていたソーシャルメディアだが、いまはその域を超えたと言っていい。

 先のデータの通り、日本でもインターネットユーザーの半分以上は何らかのソーシャル・ネットワーキング・サービスの利用者であり、ソーシャルメディア全体に拡張してみると、大半のユーザーは何らかの形でそれを利用している。

 フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)に個人アカウントを開設して投稿をしたことがなくても、インターネットユーザーであれば、ブログを読んだり、ユーチューブを観たり、ウィキペディアで意味を調べたりしたことくらいはあるだろう。

 むしろ、頻繁にそれらを活用している人は多いはずだ。つまり、ソーシャルメディアという言葉を意識していてもしていなくても、いつの間にかソーシャルメディアに触れ、人によっては必要不可欠なものとなっているのだ。

人と人がつながる意識が急速に浸透中

 このように、ソーシャルネットワーキング、ソーシャルメディアは、気づけばいつの間にか我々の社会に深く入り込んでいる。

 日常生活、ビジネスシーンの中だけではなく、マスメディアなどでも「ソーシャルネットワーキング」や「ソーシャルメディア」の略称として「ソーシャル」という表現が多用されるようになってきたことは、それらが社会に浸透していることの証しだ。

 加えて、いまの社会ではソーシャルネットワーキング、ソーシャルメディアによって「人と人がつながる」意識や実感が従前以上に醸成されつつある。

 そのつながりの価値を人々が体感することで、媒体となるソーシャルネットワーキング、ソーシャルメディアの略称として「ソーシャル」が多用されることを許容しているのかもしれない。

 僕自身、ソーシャルメディアのマーケティング活用などに関して企業の方々と話をする機会は相当数あるのだが、少なくともいまから1~2年前は、丁寧に「ソーシャルネットワーキング」や「ソーシャルメディア」という名称で表現しないと誤解を招く恐れを感じたものだ。