20日のロンドン市場はドル安が進む展開。ドイツのIfo景況感指数が予想外の強い数字だったことに加えて、スペイン短期証券入札が好調だったことが市場のリスク選好ムードを強めた。ユーロドルはロンドン早朝の1.3000近辺から1.3090近辺まで上昇し、ポンドドルは同じく1.55台前半から1.5640台まで上値を伸ばした。ドル円は、78円が輸出企業の売りで抑えられたことも加わって、77.82近辺まで下落した。
Ifo景況感指数は予想106.0のところ107.2と、前月の106.6をも上回る良い数字となった。Ifo経済研究所のジン所長は声明で、西欧諸国が景気停滞に陥る中でドイツ経済はうまく対応しているように見える、と述べた。
スペイン短期証券の入札では、平均落札利回りが大幅に低下した。3ヶ月物と6ヶ月物の入札が実施され、発行額は合わせて56.4億ユーロと目標上限の45億ユーロを大きく上回った。平均落札利回りは、前回から3%前後低下している。
Klugアナリスト 鈴木信秀