13日のロンドン市場は、ユーロが安値圏で神経質に揉み合っている。昨日の欧州格下げ懸念によるユーロ売りの後で反発も期待されたが、戻りは限定的になっている。独ZEWが発表した12月の景況感指数はマイナス53.8と3年ぶり低水準となった11月のマイナス55.2から改善した。ただ、ユーロ買いの動きはほとんど見られず。市場の関心は経済指標よりも欧州債入札に集まっている。この日最も注目されたのがEFSF債入札だった。3ヶ月短期証券の利回りは0.2222%、応札倍率3.2倍の結果を受けてユーロ買いが強まる場面があった。欧州株も方向感の定まらない状況からプラス圏へと堅調な足取りへと移行している。ユーロドルは序盤に1.3160台へと軟化する場面もあったが、EFSF債入札後は1.32台に乗せて、この日の高値をつけている。ユーロ円も102.40近辺まで沈んだあと、103円近辺まで反発した。ただ、昨日の大幅な下落から見ると戻りは鈍く、安値圏での神経質な揉み合いとなっている。欧州債利回りは引き続き高水準で、不透明感は払拭されていない。クーレECB専務理事候補は、必要ならECBの債券買い入れ拡大も、と述べていた。一方、マクチ・スロバキア中銀総裁は、ECBは積極的な債券購入や米FEDのような量的緩和策はできない、としている。
その他の通貨は欧州株の上昇でややリスク選好の動き。豪ドル円は78円台後半へ、カナダ円は75円台後半での底堅い動きとなっている。ドル円は77.70-90レンジでの揉み合い。
◆英消費者物価指数の伸びが鈍化
11月の英消費者物価指数は前年比4.8%と10月の5.0%の伸びからやや鈍化している。発表に先立って報じられたデール英中銀政策委員のコメントでは、消費者物価指数は2012年3月には3%近辺へと低下する見通しが示されていた。景気見通しは非常に弱まっているとして、必要ならば量的緩和を拡大する余地もある、との見方が表明されていた。昨日は堅調な動きとなっていたポンドも、やや売りが先行している。ポンドドルは1.55台後半、ポンド円は121円台前半での推移。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)