6日のロンドン市場でユーロドルは上昇に転じた。特段の材料は出ていないが、昨晩下げた反動の買戻しが入ったようだ。発表された経済指標は、ユーロ圏第3四半期GDP改定値は前年比1.4%と予想通り、ドイツ10月の製造業受注は予想を大きく上回ったが反応は限定された。債券市場では、昨日のS&Pの発表を受けてフランス債やドイツ債は売られており利回りは上昇している一方、イタリア債とポルトガル債は買われており、影響はまちまちのようだ。イタリア10年物国債利回りは6%台を割り込み5.79%まで低下した。

◆弱いCPIでスイスフラン売られる
スイス11月の消費者物価指数は予想と前回値を下回り、スイスフランは売られた。市場では、デフレや景気後退を回避するために、一段の通貨高対策を迫られるのではとの見方が出ており、ユーロスイスの下限を現在の1.20から1.25-30に変更する必要があるとの指摘もあった。
売りが一巡した後はロンドン早朝のレベルまで戻している。

Klugアナリスト 鈴木信秀