12月1日の東京市場でドル円は堅調に推移した。77円台半ばでは輸入企業の買いが入ってくるといい、小幅高となっている。一方、輸出企業の売りは78円台に入ってからで、現状は輸入企業のドル買いが目立ってきているとの指摘があった。ドル円の上昇につれてクロス円もじり高に推移した。
◆豪ドルは経済指標で一時下落
9:30に発表された豪州10月の小売売上高と住宅建築許可件数はともに予想を下回り、豪ドルは売られた。その後10:00過ぎに発表された中国11月の製造業PMIは33ヶ月ぶりとなる50割れとなったが、昨日預金準備率の引き下げがあったこともあり既に弱さは意識されていたといい、むしろ豪ドルは反発した。しかし11:30過ぎにHSBCが発表した中国製造業PMI改定値は下方修正されたことから、再び豪ドル売りが入り、豪ドル/ドルは1.02台を一時割り込んで下落した。ただ、売りが一巡すると買い戻されている。
Klugアナリスト 鈴木信秀