2009年における携帯電話の世界販売台数は景気低迷のあおりを受けて1年全体を通して振るわなかったが、第4四半期になってようやく回復を見せた。市場調査会社の米ガートナーが2月23日に発表した。

上位5社のシェア合計が減少

ドコモが「Android」搭載スマートフォン「Xperia」発売へ

NTTドコモは今年1月、アンドロイドを搭載した多機能携帯電話(スマートフォン)「Xperia(エクスペリア)」を発表した〔AFPBB News

 それによると2009年1年間の販売台数合計は12億1100万台で、前年に比べ0.9%減少した。第4四半期は、3億4000万台で前年同期に比べ8.3%増と1年5カ月ぶりに本格的な増加に転じた。

 前期は同0.1%増とほぼ横ばいだった。ミニキーボードやタッチスクリーン機能などを備えるスマートフォンや、低価格端末の伸びに支えられた。

 世界携帯電話市場のトップ5メーカーはこれまでと同じ、フィンランドのノキア、韓国サムスン電子、韓国LGエレクトロニクス、米モトローラ、英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ。

 しかしこの5社を合わせたシェアは減少しており、その分、米アップルなどのスマートフォンメーカーが伸びている。

 スマートフォンの販売台数は2009年の1年間で1億7240万台に達し、前年から23.8%伸びた。第4四半期で見ると、5380万台となり前年同期比41.1%増。全携帯電話販売台数の15.8%にまで達した。

 スマートフォンの基本ソフト(OS)別シェアを見ると、ノキアの「Symbian(シンビアン)」が、依然首位を維持しているものの、そのシェアは46.9%と前年の52.4%から5.5ポイント落ち込んだ。