26日のロンドン市場でドル円は一時最安値更新。この後のEU、ユーロ圏首脳会合への不透明感から円が避難先として買われている。ただ、過熱感はなく、市場は首脳会合を控えて静かだ。ドル円は昨晩のNY市場の安値75.73をやや下回る75.71近辺まで売られた。75.70には相当量のストップロスのドル売り注文が控えているというが、付けることは出来なかった。ただ、戻りも75.95レベルと76円ちょうどに届かず、下値トライは続きそうだ。75.50には更なる量のストップロス注文があるという。
明日は日銀金融政策決定会合が行われる。今晩の首脳会合の結果を見極めた上での判断となろうが、日本経済への影響を鑑みて資産買い入れ枠の増額が有力視されている。ただ、円高を抑えることにはならないだろう。。
首脳会議を前にしてユーロドルは1.39台前半でもみ合いが続いた。中東や実需の買いが入ったものの、ロシア系投機筋が売っていたという。ポンドや豪ドルはじり安、スイスフランは堅調に推移している。スイスフランに関しては、スイス中銀のフラン高抑制の姿勢からフラン売りのポジションに偏っているといい、フランは買い戻しが入りやすいという。
Klugアナリスト 鈴木信秀