三角錐型のティーバッグには、ブランド力を高める特徴が隠されていた写真提供:©Mateusz Slodkowski/SOPA Images via ZUMA Wire/共同通信イメージズ
戦略は目的達成の資源利用の指針である
──『なぜ「戦略」で差がつくのか。』(宣伝会議)に続いて、『君は戦略を立てることができるか』(同)と、戦略をテーマとした著書を上梓しています。なぜ戦略にフォーカスした書籍を書こうと思ったのでしょうか。
『君は戦略を立てることができるか 視点と考え方を実感する4時間』(音部大輔著/宣伝会議)
音部大輔氏(以下、敬称略) 「戦略」という言葉からまず連想されるのは「経営戦略」だと思います。米国で生まれたこの概念が、日本に定着したのはおそらく1985年頃。私は当初、経営戦略の原語は「Management Strategy」だと認識していたのですが、実際には「Strategic Management(戦略的経営)」が正しいのですね。つまり“戦略”の話というより、“経営”の話として位置付けられている。
現場では、マーケティング戦略、営業戦略、人事戦略、あるいは販促戦略やメディア戦略まで各部門が個別の戦略を作る際に、そうした「経営戦略」のフレームワークを使おうとする場面が少なくありません。ところが、それでは必ずしもうまくいかない。最初は自分の能力不足だと考えていました。
しかし、経営戦略はあくまで「経営」のための概念であって、「戦略」のフレームワークではないと知って、ようやく腑に落ちました。Strategic Managementである経営戦略の道具を使って各種戦略を立てようとしていたこと自体が、道具と活動が一致していない状態だったわけです。
そこで私は、「戦略とは何か」を改めて明確に認識しなければならないと考えるようになりました。これが書籍の執筆を考えた出発点です。






