7日の東京市場はドルが軟調な展開となった。昨晩の欧米株の上昇を受けて日本株やアジア株も買われており、商品相場も堅調、リスク回避が和らいでる。ドルは、豪ドルに対して先月末以来1週間ぶりの水準、NZドルに対して先月29日以来の水準まで下落した。
昨晩はECBの流動性供給の拡大や、EU圏内銀行への資本増強観測からリスク回避が和らいだ。本日は、サルコジ仏大統領が記者会見で、銀行の資本増強についてメルケル独首相と協議するため9日にベルリンを訪問する予定、と語ったとの報道があった。

本日はドルが軟調に推移したが、全般的には今晩の米雇用統計と東京市場の3連休を前にして様子無ムードが広がっており、ドル円は76.60台を中心に15銭程度の値幅に留まっており、昨晩急騰したユーロドルも1.34台前半でもみ合っている。
日銀は、政策委員会・金融政策決定会合において政策金利の据え置きを全員一致で決定し、足元の景気判断を前回の「着実に持ち直してきている」から「持ち直しの動きが続いている」と上方修正した。ただ、円相場への反応は乏しかった。

Klugアナリスト 鈴木信秀