29日の欧州市場はロンドン市場がサマーバンクホリデーで休場となる中、ユーロが東京市場終盤の上昇から一転、値を落とす展開となった。東京市場終盤にはユーロドルが一時1.45台半ばと7月5日以来となる水準まで上昇したが、上昇前の1.45台前半まで値を戻している。先週末のドル安の流れを受けてユーロドル上昇で始まったものの、依然残る欧州債務懸念がユーロの足を引っ張った。ギリシャ債の利回りは上昇しており(価格は下落)、ドイツ債との利回り格差は拡大した。フィンランドのギリシャとの担保合意問題が足元ではくすぶっている。一部報道によると、フィンランドは担保としてのギリシャ資産を保有する機関をルクセンブルクに設立することを提案したという。
ドル円は東京市場よりもやや値を落とした。ユーロ円の下落につれたものだが値動きは限定的。野田財務相が次期首相候補となったが、ロンドン勢がいない中、特段材料視はされなかったようだ。

◆スイスフランは下落
先週末、スイス系銀行のUBSがスイスフラン建ての現金取引決済口座について、顧客から手数料を徴収する可能性があると明らかにしたことでフラン売りが進んだが、週明けの為替市場もフラン売りが優勢の展開が続いた。フランはドルやユーロに対して7月22日以来の水準、スイス円は5月27日以来の水準までフラン安が進んだ。UBSは顧客銀行に宛てた書簡の中で、現金決済口座のスイスフラン残高を出来る限り低水準に抑えることを奨励する、ともしている。

Klugアナリスト 鈴木信秀