最近、自宅の郵便受けに近くの信用金庫のチラシがやたらと入ってくる。住宅ローンの借り換えの案内である。
「0.95%の低金利」「借り換えプランを無料で作成」「35年ローンだと800万円の節約になることも」「1カ月で手続きは完了」など、気になる文句が並んでいる。
ものは試しと、今借り入れしている住宅ローンの返済表を持って信用金庫を訪れてみた。話を聞くと、最終的になんと600万円ほど節約できるということが分かった。新車が1台買えてしまうではないか。早速、借り換えを検討することにした。
結局、住宅ローンの借り換えは得なのか損なのか
ある日、必要書類を信用金庫に持っていった帰りに、今、借りている銀行に口座の残高を確認しに行った。
この銀行は、私のメインバンクではない。マンションを購入する際に販売会社が指定してきた提携銀行である。つまり、住宅ローンを返すためだけにこの銀行の口座は存在する。私は定期的に銀行を訪れて、口座の残高を確認している。
銀行を訪れたところ、たまたまその日は「住宅ローン相談室」を開催していた。口座の残高を確認して今月分の返済金を振り込んだ後、思い切って「住宅ローン相談室」を訪ねてみた。
そこで、私は宣戦布告したのである。「今、住宅ローンの借り換えを考えています。銀行名は言えないんですが、そちらは0.95%と低金利なんです。ちなみに、今こちらの銀行で住宅ローンを組んでいますが、どのぐらいの金利になりますか?」
すると、支店長が出てきて「即答はできませんが、本日中に回答しますので連絡先を教えていただけませんか」という。
しばらくして、電話があった。「確約はできませんけれども、1.85%の優遇金利適用が受けられそうです」という。そうなると、金利は0.75%になると言う。
本当にその通りになるのなら、借り換えをする必要はない。信用金庫への借り換えは考え直すことにした。