11日の東京市場はドル安が進む展開となった。東京市場に入ってリスク回避が和らぎ、アジア株式や米株価指数先物は反発しており、ユーロドルや豪ドル/ドルが買われた。ドル円はじり安に推移しており、クロス円は前日終値に比べて小高く推移している。豪雇用統計発表後、豪ドル/ドルにはアジア中銀の買いが入ったとのこと。日経平均株価は取引開始後に一時200円安まで下落する場面があったものの下げ幅を縮小している。
東京金先物は昨晩のNYダウ平均が大きく下落したことを背景に寄付きから買い注文が殺到し、取引を一時的に中断するサーキット・ブレーカーを発動した。取引が始まった後は大幅高で最高値を更新したが、円高や利食い売りを受けて上げ幅を縮小している。

10:30に発表された豪7月の雇用統計で、雇用者数は予想1万人増のところ100人減、失業率は4.9%予想のところ5.1%と悪化。豪ドル売りで市場は反応し、豪ドル/ドルは1.0190台から1.0110近辺まで、豪ドル円は78.37レベルから77.50台まで値を落とした。ただその後、大口の買いが入ったようで、豪ドル/ドルは1.02台後半、豪ドル円は78円台後半まで反発した。

Klugアナリスト 鈴木信秀