週明け22日の米国市場は、株安・債券高の展開になった。

 主に材料になったのは、世界銀行が21日に発表した最新の世界経済見通しで、2009年の世界全体の実質成長率を、3月時点の前年比▲1.7%から、同▲2.9%に大幅下方修正したこと。債券市場では買いが優勢で、米10年物国債利回りは一時3.67%まで低下した。為替市場や商品先物市場では、米国株急落を受けてリスクマネーが戦線を縮小する展開。逃避通貨である円と米ドルの買い戻し、原油先物の下落、豪ドルやカナダドルといった資源国通貨の値下がりが目立った。

 この日のニューヨークダウ工業株30種平均の終値は8339.01ドルで、5月27日以来の低
水準。前週末比は▲200.72ドルで、下落幅としては4月20日(▲289.60ドル)以来となる。

 筆者がカウントしている前営業日比▲200ドル超の騰落日数は、6月に入ってから「1勝1敗」となった。4月、5月と「勝ち越し」で推移してきたが、6月1日に前週末比+221.11ドルを記録した後、大幅高を演じる日がなくなった。