17日のロンドン市場でドルは売られた。ギリシャの追加救済策に関して独仏首脳会談が開かれ、独仏はウィーン方式でのギリシャ債ロールオーバーを支持するとの統一見解を表明したことからギリシャ懸念が和らぎ、ユーロ高ドル安が進みドル円も売られた。ドルは豪ドルやポンドなどその他通貨に対しても売られた。ユーロドルは一昨日のレベル、ドル円は14日のレベルまでドル安が進んだ。ギリシャ債は買われ利回りは過去最高値から低下した。ギリシャ株式市場では本日パパンドレウ首相の内閣改造を好感して買戻しが先行していたが、同報道を受けて4%超上昇している。

ただ今回の会談では民間金融機関の関与に関してはECBと協調の上決定するとしておりまだ予断は許されない。サルコジ仏大統領はギリシャ対応策ではECBとの間で完全合意が必要とした。週末19-20日にユーロ圏財務相会合とEU財務相会合が開催されるがこちらでは昨年決まった支援プログラムに沿った第5回融資の実行のみを決定する予定で、追加支援の枠組みに関しては不透明感が残っていることは否めない。

Klugアナリスト 鈴木信秀