30日の東京市場でユーロは弱含んだ。始まりこそ先週のドル安の流れを受けてユーロドルは1.4335近辺と10日ぶりのレベルまで上昇したが、取引参加者が少ないなか買いも続かずじりじり値を落としていった。午後に入ると1.4260台まで下落している。ユーロドルの下落につれてユーロ円も早朝の115.70台から115.20台まで値を落としている。本日は英米市場が休場なので取引参加者は少なく、大きな値動きは見られなかった。
ドル円は5・10日(ごとうび)ということもあって仲値にかけて80.90台まで買われたが、その後は上げ幅を縮小した。31日に米2年債と5年債の償還が583億ドルあり、ドル売り円買いが入るのではとの観測も上値を抑えた。

◆NZドルは上に往って来い
早朝、NZ4月の貿易収支が発表され単月では過去最高の黒字額となった。同指数を受けてNZドル/ドルは0.8160台から0.8180台に値を飛ばし、その後0.8210台と1985年3月の変動相場制移行後の高値を更新した。ただ買いが一巡するとじり安で推移し、午後に入りキーNZ首相が強いNZドルに懸念を表明すると指数発表前のレベルまで戻した。

Klugアナリスト 鈴木信秀