こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回は、エーゲ海東部にあるギリシャのロドス島(ロードス島)です。ロドス旧市街は、ロドス島の北端にあり、城壁と堀に囲まれています。

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 ロドス旧市街には、個性的なお店がたくさんあります。革工芸、手作りジュエリー、ロドス島の土を用いて焼いた陶器工房の作品は、どれもとてもお値打ちものでした。この猫たちが集まっている店は、婦人服のセレクトショップで、靴や帽子、アクセサリーも充実しています。

 ギリシャっぽい意匠の服も取り揃えていますが、出入りするのは猫ばかりです。

 こちらの猫は従業員でしょうか。「お客さん、自由に見てくださいね。用があったら、奥にいるマダムに声をかけて」と、自分で接客するつもりはなさそうです。

 奥の小さなキッチンで、猫たちのごはんの用意をしていた底抜けに明るいマダム。「だって猫たちが来るんだものー。ロドス人として、拒否なんてできないわ。猫は、幸運を招くっていうでしょ。気に入ったものがあったら、買ってってー。買ってくれたら、猫のごはん代になるわー」。その店で買ったいくつかのものを見るたびに、彼女の屈託のない笑顔と猫たちのことを思い出します。