謝罪なのか、ネタなのか?どんずべりの事後対応

 チョコレートプラネットといえば、TT兄弟などリズムネタに代表される、どちらかといえばほのぼの系芸人であり、毒舌やヒールキャラではない印象です。そうした人から発せられた「素人」発言でした。

 それはすなわちネットユーザー批判であり、普段から悪口・毒舌が売り物の芸人さんが発する以上に、そのイメージギャップのせいで、きつい言葉だととらえられたのではないかと思います。

 そんな中で追加して公開された9/18の「謝罪動画」です。動画では松尾さんだけでなく、長田さんともどもチョコプラとして、不用意な発言を詫びています。

 そして動画の最後に「気持ちを引き締めるため」と言って、その場で二人そろって頭を丸めています。正にわかりやすい「坊主にして反省という絵」を実行しました。

 しかし元から坊主頭の松尾さんが頭を丸めるのはボケなのか、さらに発言当事者ではない相方・長田さんが頭を剃っている時の、松尾さんの笑いをかみ殺すかのような表情で、この動画は謝罪風のネタとも取れ、結局ネタバラシもないまま尻切れで終わるという、とても後味の悪い内容だと思います。

 手早く言えば、スベった。笑いも起きにくい、どんずべりだったのではないでしょうか。

 この動画もネットニュースで拡散し、ユーチューブは200万回再生を超えました。ツッコミどころ満載の坊主反省動画のせいで、わざわざこの事件を強く、長く印象に残るように誘導してしまったといえます。坊主は、鎮火どころか逆効果だったのではないでしょうか。