半年で目標突破、2年目に400万人を集客

 Fビレッジを運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントは当初から、野球観戦以外の来場者を日常的に取り組むことを狙って整備を進めてきた。23年のオープン当初の年間来場者の目標は300万人。球団が前年の札幌ドームで動員した観客数が約129万人だったため、試合のない日の集客と新規ファンの獲得で170万人の上積みが必要だった。

 最初のわずか約半年で目標を突破すると、開業2年目の24年に大台の400万人に乗った。24年の来場者約418万人の内訳は、プロ野球公式戦が約207万人で、公式戦以外の来場者が約211万人だった。

「エスコンフィールドHOKKAIDO」内のサウナ(写真:共同通信社)

 札幌ドーム(現在は大和ハウス工業がネーミングライツを取得して「大和ハウスプレミストドーム」)が、札幌駅直通の地下鉄最寄り駅から徒歩でアクセス可能だったのに対し、札幌のベッドタウンだった北広島市に移転した新球場は交通の利便性などの立地条件から集客面で懸念する声もあった。

 しかし、蓋を開けてみれば、観客動員はもちろん、球場の外にもにぎわいを創出した。北広島市内の地価は上昇し、人口も増加。企業進出も活発となり、北海道新聞によると、17年以降で200社が進出したという。

 近年、日本国内に誕生したスタジアムやアリーナでは、試合のない日のにぎわいが、都市における存在感を高めている。