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老後の生活資金が年金だけでは足りない…。Money&You代表でマネーコンサルタントの頼藤太希さんが、具体的なデータや試算を基に、老後資金の実態と現実的な対策を解説しました。JBpressのYouTube番組「頼藤&日南のMoney Survivor」の年金編第4回のテーマは「年金の不足分を補う6つのサバイブ術」です。

※JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor|年金編」では、グラフや表などを使ってわかりやすく解説しています。ぜひ、YouTubeでご覧ください

「老後2000万円問題」老後に必要な資金の計算式

日南結里:ひと昔前に「老後資金2000万円」が不足していると話題になりましたよね。

頼藤太希: はい。「2000万円」という数字は、2017年の家計調査報告を元に計算されました。2017年のデータでは、高齢夫婦無職世帯は毎月5.5万円の家計赤字を出しているので、これが30年続いた場合、「2000万円」が不足する計算になるというものです。

日南:最近のインフレを加味すると「4000万円」が必要というニュースも目にしました。

頼藤:年金額は物価とおおむね連動し、「所得代替率(現役世代の手取りに対する年金水準の割合)」は変えないように年金制度を持続させるので、過度に不安に思う必要はないです。まずは今の水準で考えて、老後資金を計算していきましょう。

日南:先ほどの「2000万円問題」は2017年のデータということですが、最新ではいくらになるのですか?

頼藤:2024年時点のデータで同様に計算すると、高齢夫婦無職世帯は毎月3.4万円の赤字、30年続くと「1224万円」の赤字になります。

日南:「2000万円」の赤字からだいぶ減っていますね!

頼藤:では「1224万円」を用意したら十分か?というと、それも違います。

 統計データはあくまでも平均です。自分の生活基準や自分がもらえる年金額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認して、老後資金を計算することが大事です。

日南:老後に使うお金はきっと人それぞれ違いますよね。具体的にはどのように計算したらいいですか?