20日のNY市場はユーロ売りが強まった。背景にはギリシャの債務問題への懸念が一層強まっていることや、今週末のスペイン地方選挙への警戒感があげられる。ギリシャに関しては様々な懸念が渦巻いており、ユーロ加盟国の一部はギリシャ救済から手を引くといった憶測や、IMFの派遣団が検査を停止したとの憶測も流れ、ユーロを圧迫。そのような中で、バイトマン独連銀総裁がギリシャ債の償還期限延長ならECBの担保としては不適格との認識を示したことや、フィッチの3段階の格下げが追い討ちとなったようだ。また、日曜日にスペイン地方選が予定されており、失業率が21%に悪化する中、与党が敗北するとの見方も根強い。その場合、サバテロ政権の経済運営に変更が出るのではとの懸念も出ている。

ロンドン時間に1.43台まで上昇していたユーロドルは1.4150水準まで下落し、ユーロ円も115円台半ばに下落している。

◆ドル円、膠着した展開続く
ドル円は概ね81.50から82.00の狭いレンジ内での振幅が続いている、5月始めに80円を瞬間割り込んでからは反転が続いておりおり、10日と21日線のゴールデンクロスも示現しそうな気配である。しかし、上値には慎重な動きも見られ、オプション市場では1ヵ月先の権利使行価格85.00のプットオプション(売る権利)の買いが断続的に入っているという。ちなみに来週は81.00と82.00のオプションの清算が多数観測されている。ドル円も踊り場に入っており、次の展開待ちの状況。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)