MICHIKO先生のルーツからごじあいを学ぶ

ベッキー「先生が調味料をこだわるようになったきっかけってなんだったんですか?」

MICHIKO「学生の頃から料理教室行ってたのですが、調味料って本当にたくさんあって、選ぶだけで楽しかった。調味料の勉強って終わりがないんですよ。注目されてた調味料が急に変わったりとか。あとは前に言われていたことと今とじゃ全然違う、真逆になっている情報なんかもあります。調味料ってほんとに1番体に影響があるものだし、食べてほっとする味でもあるじゃないですか。人って美味しいものを食べると笑顔になりますよね。そういったことを考えてきて、食べるって大事だなって改めて気づいて、こだわるようになりました」

ベッキー「学生の時から料理教室通ってたっておっしゃってましたけど、私の周りにはそんな友達なかなかいなかったです。学生時代から興味があったんですね」

MICHIKO「食べることが好きだったっていうこともあるんですけど、私自身が生まれたてでアレルギーを発症してしまったのも理由の一つです。その時は原因不明で、お医者さんに見放されてしまったんですが、大きくなるまで母が本当に食事に気をつけてくれました。子供の頃は弱かったし、風邪引くと10日とか2週間とか寝込むこともあった。だからあんまり添加物が入るようなものって食べたことなかったので、大人になって母に教えてもらうまでアレルギーもほとんど知らないで成長しました」

 大きくなって外食をするようになった時にアレルギーが出始めて、改めて食事の大切さに気づいたと語るMICHIKO先生。

MICHIKO「でも自分としてはジャンクフードも好きだし、絶対にこれは食べないとかいうのはないです」

 心の健康の為にタイミングは見ているけど、制限はしていないとのこと。

ベッキー「日々お料理を作る上で大切にしていることってありますか?」

MICHIKO「やっぱり調味料を選ぶっていうところかな。オーガニック、無添加、伝統製法のものを選んで使ってますね」

 知識が入りすぎると、全部オーガニックじゃなきゃ体に悪い気がしてきちゃって自分を追い込んで息が詰まりそう……。そんな真面目すぎる人が負担に感じず、心を軽くするコツも。

MICHIKO「あまりこだわらないこと。選ぶ段階で自分が勉強したものをうまく利用してるっていうだけで実は私そんなにこだわってないんです。やっぱりピザも食べたくなるし、たまにはうどんも食べたい。それはそれでいいのかなって思うんですよ。だから全てそれがダメっていうことではなくて、今日は本当に自分のご褒美としてうどん食べちゃおうとか、ピザパーティーやっちゃおうとかでもいいんだと思うんですよね」

ベッキー「それぐらいバランス取りながらって感じですよね」

MICHIKO「昔よく日野原先生(聖路加国際病院名誉院長・日野原重明氏)がおっしゃってたのが、体調悪くなるとなぜかインスタントとかジャンクフードが食べたくなる時があると思うけど、その時は食べなさいと。で、次の日から自分の体と心を考えて節制していく。1回はもう食べちゃえって。だから、やっぱりそれぐらい気を楽にして食と向き合っていったらいいと思う。やっぱり毎日ガチガチにやってたら疲れちゃうもんね」

ベッキー「こうやってお話してると、先生の明るさとかハッピーなオーラがもう最高なんですけど、心が少しでも楽になるようにこんなこと心がけてるみたいな、日々を楽しく生きるコツみたいなものを教えてもらいたくて」

MICHIKO「深く考えないこと。適当が一番。例えば今日夜寝られなかったとしても、明日は寝られるだろうし。もし人のことに悩んでいたら、人の気持ちって自分はどうしたって変えられないじゃないですか。じゃあもうしょうがないですよね」

ベッキー「私とかは本当にくよくよしちゃったり、1個のことをめっちゃ考えるんですよ。人に言われた嫌な言葉も考えたりとか、お昼にあれ食べたの良くなかったかなとか」

MICHIKO「うちの母の言葉がたった1つ、“くよくよするな”。よく言われました。それからは適当が1番になりました。やっぱり自分を大切にしないと人は大切にしてくれないじゃない。自分のことは自分で好きになってあげないと」

ベッキー「正解は結構自分の中にあったりするから、求めすぎず。これが本当のご自愛かもしれない。皆さんもね、頑張りすぎず適当マインドでいきましょう!」

 調味料編は今回で完結。次回はお味噌編を配信します。お楽しみに。

➤この記事を動画で観る
Part1:奥深い調味料の世界、自分の体に合う「調味料の選び方」を伝授します!
Part2:【次世代の調味料】料理の幅が広がること間違いなし、こだわりの調味料5選
Part3:【レシピ公開】工程は混ぜるだけ。アレンジ自在のドレッシングレシピ公開