文部科学省は12日、宗教法人審議会を開く。旧統一教会に対する解散命令請求を裁判所にするかについて意見を聞き、正式に決定する方針だ。JBpressではこれまで、旧統一教会問題をめぐり元2世信者の小川さゆり氏や元オウム真理教幹部の上祐史浩氏へのインタビューなど多面的に報じてきた。旧統一教会問題に関する主な記事をまとめた。(JBpress)
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◎元オウム・上祐史浩が語る、統一教会を解散させれば賠償もせず地下に潜る
解散命令で宗教法人格を失ったオウム真理教、その後に何が起きたか(1/7掲載、JBpress)
(長野光:ビデオジャーナリスト)
連日報道される世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題。巨大なカルト教団が政府、警察、マスコミと衝突して追い詰められていく様子は、どこか90年代のオウム真理教をめぐる流れを思い起こさせる。
当時のオウムの中にいた人たちはこの状況をどのような気持ちで見ているのか。何が重なり、何が当時とは異なるのか。宗教団体をやめ、思想哲学の学習教室になった「ひかりの輪」代表の上祐史浩氏に話を聞いた。《続きを読む》
◎元2世信者の小川さゆり、統一教会の外ではいまだになかなか友達を作れない
カルトという生まれ故郷から抜け出す2世信者の半生と葛藤(5/2掲載、JBpress)
(長野光:ビデオジャーナリスト)
昨年12月に、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)に関する被害者救済法案が衆院本会議で可決された。今年1月には新法が施行され、未施行だった行政措置や罰則についても4月1日に施行された。あたかも、これで被害者が救済される環境が整い一件落着の印象があるが、実際には高額献金に一定の歯止めをかけたに過ぎない。しかし、すでに報道は下火になりつつある。
このまま統一教会問題は終わってしまうのか。残された2世信者の救済はどうなっていくのか。2世信者はどのような葛藤の中を生きているのか──。『小川さゆり、宗教2世』(小学館)を上梓した旧統一教会元2世信者の小川さゆり氏に聞いた。《続きを読む》
◎統一教会が約2000坪の土地を取得!反対運動を始めた多摩市住民の危機感
進出を拒否しない地元市議会議員も、なぜ教団は多摩市に土地を購入したのか(6/28掲載、JBpress)
(長野光:ビデオジャーナリスト)
2022年4月、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)は東京都多摩市に6300平方メートル(1905坪)もの巨大な土地を購入した。統一教会の持つ土地としては最大の広さだ。この購入から3カ月後、安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、およそ30年の時を経て統一教会の勧誘や霊感商法の問題が再燃した。
多摩市の住民たちは統一教会の進出を食い止めるべく反対運動を開始したが、教団は間もなく解体工事を開始する構えだ。統一教会は多摩市で何をしようと考えているのか。「統一教会はNO!多摩市民連絡会」の共同代表である永井栄俊氏に聞いた。《続きを読む》
◎日本を揺るがす統一教会問題、それでは創価学会・公明党はどうなのか?
「統一教会より創価学会の方が怖い」とあの総理は言った(1/18掲載、JBpress)
(長野光:ビデオジャーナリスト)
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題で深手を負った岸田政権だが、自民党と教団のつながりには長い歴史があり、さかのぼれば知られざるエピソードが次々出てくる。だが、自公連立政権のバックには国内ではより大きい宗教勢力が付いている。
安倍元首相はその昔「統一教会より創価学会の方が怖い」と漏らし、あの菅義偉元首相さえ「池田大作は人間の仮面をかぶった狼だ」とののしった。平和の党を標榜する公明党は敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有になぜ声高に反対しないのか。『統一教会と改憲・自民党』(作品社)を上梓した評論家の佐高信氏に聞いた。《続きを読む》
◎解散命令請求が近づく旧統一教会とジャニーズ問題の共通点
問われるメディアの役割、英国では「ライフコーチング」をカルトとしてBBCが告発(10/6掲載、JBpress)
(楠 佳那子:フリー・テレビディレクター)
政府は旧統一教会に対する解散命令を裁判所に請求する方向で最終調整に入ったと一斉に報じられている。過去数十年にわたり様々な問題が指摘されてきたにもかかわらず、なぜこれまで解散命令に至らなかったのか。背景にはジャニーズ事務所の性加害問題にも通じる大手メディアの追及の甘さもあるのではないだろうか。旧統一教会をめぐる問題は1960年代から世間の注目を集めていた。
英国では今年、BBCが「ライフコーチング」を語り巨額の資金をだまし取ったとされる集団を、弱みにつけ込む「カルト」だとして徹底追及。メディアが果たすべき役割を果たしている。日本はどうか。《続きを読む》
◎協賛で商品を提供するのはNG?統一教会問題で考えるレピュテーションリスク
つながりを持ったら最後、消費者からは疑念の目を向けられ続ける(2022/11/23掲載、JBpress)
(高野聖玄:脅威分析研究所代表)
御社のドリンク3000本を、うちのイベントへの協賛として提供してほしい――。飲料メーカーにとって商機にも見えるこんな依頼。だが実は、ここにはあるリスクが潜んでいるのだという。
企業のリスクコンサルティングやサイバーセキュリティ対策を担う「脅威分析研究所」の代表・高野聖玄氏が、うっかりしているとハマってしまう企業の「レピュテーションリスク」について解説する。《続きを読む》