1ユニットあたりの当せん本数は減少したジャンボミニだが…

 一方、ハロウィンジャンボミニはどうか。ハロウィンジャンボと違って、当せん金の最高額は1等前後賞合わせて5000万円にとどまるが、その分、2等以下の当せんの期待は大きい。

 ハロウィンジャンボミニについては、昨年と比べた場合の主な変更点は以下の6つにまとめられる。

(1)1等(当せん金3000万円)の当せん本数が、1ユニット(1000万枚)あたり4本から10本と2.5倍増になった
(2)併せて、1等の前後賞(当せん金1000万円)の当せん本数も8本から20本と2.5倍増になった
(3)2等(当せん金100万円)の当せん本数が、1ユニットあたり100本から300本と3倍増になった
(4)3等(当せん金1万円)の当せん本数が、1ユニットあたり5万本から1000本に減少した
(5)これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は115万112本から110万1330本に減少した
(6)1枚300円に対する当せん金の期待値は、140円から141円へと1円増加した

 今年のハロウィンジャンボミニは、3等の当せん本数の4.9万本減少を、「1等前後賞合わせて5000万円」の本数2.5倍増と、2等の当せん本数の3倍増に振り替えた。そして、振り替え分を上回る当せん金が、期待値1円増の形でプラスオンされたものと見ることができる。

 これにより、1ユニットあたりの当せん本数は減少となる。その代わり、100万円以上の当せん金が当たるくじの本数は、1ユニットあたり、昨年の112本から今年は330本へと2.9倍に増加する。1ユニットあたりの100万円以上の当せん金の当せん本数は、ハロウィンジャンボと比べて1.5倍以上、ということになる。

昨年よりミニに新設された「2等100万円」で夢が膨らむ

 実は、ハロウィンジャンボミニは、昨年、当せん金100万円の2等が新設された。今年は、その当せん本数が1ユニットあたり3倍増に拡大することとなったわけだ。

 ハロウィンジャンボミニは、平均して、くじを3万304枚買うと、当せん金100万円以上の当せんが1本出る形となっている。その際、これらのくじから平均的に、4等が303本(当せん金90万9000円)、5等が3030本(同90万9000円)当たるので、合わせると、当せん金の受け取りは、平均281万8000円に達する。

 ただし、そのためには、くじの購入代金として909万1200円が必要となる。平均的には、600万円以上の持ち出しとなる。

 ハロウィンジャンボミニは、1等前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、100万円以上の当せんに軸足を置いた宝くじと言えるだろう。


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