写真:Kenta Harada / 特派員

 WBC日本代表がアメリカを破り、3大会ぶりに優勝した。

 侍ジャパンの躍動するメンバーを束ねたのが栗山英樹監督である。ご存じ、北海道日本ハムファイターズで10シーズン指揮官を務め、リーグ優勝2度、5回のAクラス入りを果たした。

 何より注目されたのは大谷翔平の二刀流を「やり遂げた」ことだろう。

 そんな栗山英樹監督が監督として心に秘めていたことがある。

「稚心を去る」――自著のタイトルともなったその意味とは? 特別に本書から紹介する。

それを捨てなければ「世に知られる人物になれない」

「稚心」とは「子どもっぽい心」のこと。

 それを捨て去らない限り、何をやっても決して上達はしない、とても世に知られる人物となることはできない。

 まずは「稚心を去る」ことが、立派な武士になるための第一歩である。