宿泊したホテルに品のいいたたずまいの猫がいました。飼い主は、ホテルに10年前から長期滞在している外国人のマリィさんです。画家で、ベトナムの児童保護施設支援を続けている奇特な方。

 ホテルの厨房にごはんをもらいにきていた親猫と4匹の子猫。1カ月くらいしたら、1匹の子猫だけが取り残されていました。支配人から飼うことの許諾を得て、マリィさんは里親になることを決め、子猫をMD(エムディー)と名付けました。

 家族と別れてからしばらく、子猫とは思えないほど大きなダミ声で鳴いていたので、「エムディー!(うるさい、静かにしなさい)」とフエの方言でなんども言われていました。そんなわけで名前はMD。

 マリィさんの部屋です。マリィさんが外出しているとき、MDはホテルの庭で遊んでいます。マリィさんが帰るとMDも部屋に戻ります。いっしょに過ごす時間を大切にしているのだそうです。

 もう一つの古都、ホイアンの猫たちはこちら。
工芸品店から出てきた猫が「いらっしゃいませ〜」
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72802

※フエへの行き方
 フエ空港(フバイ国際空港)は、旧市街の東南約16kmのところにあります。日本からの直行便はなく、ベトナムのホーチミンかハノイで乗り換えです。成田空港や羽田、関西国際、中部国際空港から1度の乗り継ぎ、所要時間は9時間半くらいです。