(筆坂 秀世:元参議院議員、政治評論家)
立憲民主党の泉健太代表と共産党の志位和夫委員長がSNS上でやり合っている。
10月21日、立憲民主党の泉代表が日本維新の会との間で考え方が大きく違うとされてきた憲法改正問題で、維新が改憲テーマに掲げる教育無償化については「改憲を必要としない」、道州制は「国民的ニーズがない」、緊急事態条項は「現行法令で対処できる」と一つずつ、異なる見解を示した。
また憲法9条が関わる集団的自衛権に関しては、「集団的自衛権をフルで認めるのは、われわれは問題があると思っている」と指摘した上で「憲法審査会で議論すればよい。決定的な対立ではない」と語った。
これに噛みついたのが志位氏だ。10月23日、ツイッターに次のように書き込んで批判したのだ。
「維新の会が『憲法9条改憲の突撃隊』となっていることは明らかであり、もしも立憲代表が憲法をめぐって維新と協力の余地ありと考えているとしたら、とんでもない考え違いというほかない。野党ならば『与党の補完勢力』『改憲の突撃隊』と正面から対決すべきです」