黒猫が飛び出してきました。さらに「なになに?」と、ぞろぞろとたくさんの猫が顔を出しました。お友だちがこんなにたくさんいたんですね。
信号待ちをしていると、黄色のバスが目の前で停まりました。「日本の人々からの寄贈」と書かれています。これは、2003年に友好の証として日本からセルビアへ贈られた93台のバスの1台で、「日本バス」「黄色バス」と呼ばれているそうです。
「黄色いバスを見るたび、日本ってどんな国だろう。いつか行ってみたいなって思っています。ありがとう」と、信号待ちをしていた老紳士が囁くようにわたしに言い、帽子を小さく持ちあげました。
カフェに住みついた三毛猫は、お客さんを招くように、通りを見つめていました。名前はマツ。常連客みんなの猫だと、店の人が話していました。
豊かな木々に覆われたカレメグダン公園を歩いていると、突然、戦車や大砲が目の前に現れてびっくり。「walking in this area you risk your life」(このエリアを歩くと、あなたの命が危険にさらされる)という大きな看板が掲げられていたので、回れ右をして森へと戻りました。この先に軍事博物館があるようです。