韓国・ソウルのユニクロ。「マルニ」とのコラボレーションが人気を博している(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

(羽田 真代:在韓ビジネスライター)

 5月20日から販売を開始した「UNIQLO and MARNI(ユニクロ アンド マルニ)」が、日本や韓国で話題を呼んでいる。MARNIとは、1994年に設立されたイタリアのファッションブランドのことだ。

 MARNIの正規品はTシャツであれば数万円、ドレスは数十万円もする。庶民にはなかなか手の届かないハイブランドだ。しかし、同企業がユニクロとコラボレーションすることによって、多くの製品が数千円で手に入るというのだから、両国で話題になるのも無理がない。

 ユニクロはこれまで、有名企業や有名デザイナーとのコラボレーションを積極的に取り組んできており、その度に好評を博してきた。2021年は、世界的デザイナーのジル・サンダー氏とコラボレーションした「+J(プラスジェイ)」が話題となったことが記憶に新しい。

 今回のMARNIとのコラボレーションは、ユニクロにとって初の取り組みだ。人気ブランドだけに、「+J」の時と同じく発売開始前から話題が沸騰した。日本では販売当日、午前5時から並んだ客がいたそうだ。

 だが、韓国も負けていない。ソウル・江南にあるユニクロ新沙(シンサ)店には、午前7時から客が並び始め、開店直前には70人余りの列ができていた。韓国のメディアによれば、この他にも主要店舗前には長い列ができていたという。

 オンラインショッピングモールにもアクセスが集中し、「ボーダーワンピース(2990円)」の青色は午後3時に売り切れ、赤色はLサイズを除いた全製品が売り切れとなった。「グラフィックオーバーサイズボクシーT(1990円)」と「オープンカラープリーツワンピース(5990円)」も、XLサイズを除いた全ての商品が売り切れである。

 筆者の知人が男性用のジャケットを購入するために、オンラインショッピングモールにアクセスしたが、混雑時はサイトに入ることすらできなかったという。文字通り、飛ぶように売れた状態であった。

 一時期、日本製品不買運動の煽りを受けて売り上げが低迷したユニクロだが、「+J」やMARNI効果で韓国内の客足が戻りつつある。