こういうキャラクターがすっかり定着してきているのだろうか。元サッカー日本代表MF本田圭佑選手が、ここ最近スベりまくっている。
つい先日も物議を醸す言動があった。23日にはパーソナリティーを務めるニッポン放送「本田圭佑『NowVoice』」に滞在地のポルトガルからリモート出演。番組の中ではテニスの全豪オープンで2年ぶり2度目の優勝を果たした大坂なおみ選手についても触れ、本田は「もうすごいっすよね、ちょっとレベルがホントに。だってこないだ優勝してから一気に4回目でしょ?」と絶賛した。
さらに「いやあ、刺激受けるなあ。本当にすごいなと思う。上には上がいるのを知るたびにワクワクする。すごい刺激を受けますね」などと率直な気持ちを打ち明け、その後は「この大坂さんのニュースっていうのはむしろライバル意識みたいな気持ちはありますよね」と発言。言葉の節々に悔しさも漂わせながら、大坂の偉業達成にあらためて自らの闘争心を掻き立てられたことを口にしていた。
この大坂に対する「ライバル意識みたいな気持ちはあります」という発言が不評を買った。ネット上では「自らを、4大大会4回制覇のバリバリのトップランカーの『ライバル』と豪語するとは驚いた」「自分の身の丈を知った方が良いかと」「相変わらず大口」などと辛らつなコメントが書き込まれ、炎上状態になっている。
ポルティモネンセ移籍がまさかの破談
本田には申し訳ないが、これらネットユーザーからの指摘は割と的を射ている。もちろん「ライバル」と言うのは個人の自由だ。しかしながら本田が現在置かれている立場を考えれば、どのような観点から見てもライバルとして肩を並べている存在とは言えない。
ブラジルの古豪ボタフォゴFRでプレーしていた本田は昨年末、契約を約2カ月残していながらも電撃退団。ポルトガル1部リーグのポルティモネンセSCへ移籍が決まり、半年間の契約でプレーすることが決まっていた。ところが入団会見が行われた翌日の2月10日、選手登録が期限内に間に合っていなかったことが地元メディアの報道などで明るみに出てしまい、契約はアッサリと破談に追い込まれる。クラブ側や本田の代理人がルールを把握していなかったとはとても思えずあまりにも不可解な大失態だが、いずれにせよ本田は華の欧州復帰から一転して無職の立場に追いやられるハメになった。このポルティモネンセ破談を巡る一連のゴタゴタも世の中の多くが本田を「イタい人」として見る向きに一役買う形となってしまっている。