運用利回りランキング

 宮崎県延岡市で保険業や資産運用のアドバイスに携わる小田初光さんが、地方で暮らす生活者のリアルな視点で、お金に関するさまざまな疑問に答えます。今回も前回に引き続き、「定期預金でお金が増えない」と悩む相談者に対するアドバイス。どんな運用商品があるのか、期待利回りが低い順に紹介していきます。

100万円で利益はいくら? 運用商品ランキング

【質問】
 銀行に預けていた100万円定期預金! 1年後に満期になるけど、金利を見て愕然……。利息がたったの100円。これじゃ自動販売機のコーヒーも買えん。しかも、そこから税金も取られる。100万円預けて利息が100円って、何かのミス? ありえんわ! 窓口で頼まれたから預金したのに。いまの時代、もうちょっとましな商品はないですか?

 前回、これからは「利回り」重視を考えた運用商品を選ぶ必要性について話をしてきました。
 運用商品は、利回りが高くなるほどリスクは高くなります。相談者自身がどこまでリスクを許容できるかに合わせて、商品を決めていく必要があります。しかしながら、今まで投資信託のような運用商品を買ったことがない人なら、リスクの許容範囲も運用利回りも「いまいちわからん」という話になるでしょう。

 そこで今回は「100万円の運用商品で、1年でいくらの儲けが期待できるか?」ということで、利回りを目安にした運用商品のランキングをつけてみました。さまざまな意見もあろうかと思いますが、独断と偏見と、願望まで入れたランキングです。当然のことながら、ランキング上位の利回りが高い運用商品は、それなりのリスクを取らなければならない、つまり「値下がりしてしまう可能性」も高くなることをご承知ください。

 令和2年8月末現在の利率では、100万円を銀行に1年間預けた場合の定期預金の金利は、わずか20円(0.002%)ほどです。それでは運用商品ではどうでしょうか? 以下、予想利回りが低い順のランキングです。目安にしていただけると幸いです。

 ①債券=500円~(0.05%~)
 ②外貨預金=500円~1,500円(0.05%~0.15%)
 ③投資信託=1,000円~50,000円(0.1%~5%)
 ④不動産投資=30,000円~70,000円(3%~7%)
 ⑤株式投資=30,000円~(3%以上)

 番外編として、

 ⑥確定拠出年金=30,000円~(3%~)
 ⑦外貨建て終身保険
 ⑧金

 という順番になるのかな?と考えています。
 お断りしておきますが、これは私の独断で決めさせていただきましたので、あくまで参考のひとつとしてご認識ください。

 それでは、今回は期待される利回りが低い順に、①債券、②外貨預金について説明していきます。