NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)とエイベックス・ビジネス・ディベロップメント株式会社は、AI映像解析ソリューション「COTOHA Takumi Eyes(R)」を活用した実証実験を、8月13日より開始した。コワーキングスペース「avex EYE」を安心かつ安全に利用することを目的としており、エイベックス・ビジネス・ディベロップメントは、これを機に「avex EYE」の運営を本格的に再開させるという。

コロナ禍でのコワーキングスペースの利用ニーズを受け再開

 エイベックス・ビジネス・ディベロップメントが運営するコワーキングスペース「avex EYE」は、エイベックス社員や共創パートナー同士のコラボレーションによるシナジー創出と、スタートアップやクリエイター支援を目的とした施設だ。

 同施設は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、3月下旬から運営の一時停止を余儀なくされていた。しかしWithコロナ環境下でもスペース利用の声は根強く、来訪者が安心安全に利用できる環境整備が急務とされていた。これを受けNTT Comが、カメラ映像からリアルタイムに混雑状況を可視化する「COTOHA Takumi Eyes(R)混雑度可視化技術」を提供。本技術の利用により、感染症対策を強化し運営を再開するに至った。

AI技術によりニューノーマルに対応した共創スペースを実現

「COTOHA Takumi Eyes(R)混雑度可視化技術」は、NTT ComがAI映像解析ソリューション「COTOHA Takumi Eyes(R)」の人物抽出技術をベースとして機能を拡張させたもので、施設内に設置した複数台のネットワークカメラの映像をリアルタイムに解析。人の出入りによる施設内滞在人数の可視化や、エリア毎の混雑状況を可視化できる。実環境での運用により、有効性の検証と必要機能の見極めを行い、本技術の継続的な改善をおこなうとともに、Withコロナ/Afterコロナに対応できる、ニューノーマルなコワーキングスペースの実現を目指すという。

 また両社は今後も協働で「サーマルカメラ連携による体温測定と発熱者の施設内での追跡」、「在室者マッチング」、「電子名刺交換」などを検討。ニューノーマル時代の共創コミュニケーションの強化にも取り組む考えだ。

 テレワークを標準的な働き方として推進する企業もあるが、「集まる」という働き方から新たに生まれる価値もまた、組織にとって重要なものだろう。新たな時代に即した「共創の場」づくりは、今後もますます必要となりそうだ。

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HRプロ編集部

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