国内で8,400万人(2020年6月末時点)が利用するコミュニケーションアプリのLINEが野村證券と手を組んで立ち上げた証券会社がLINE証券です。2019年8月の開業以来、着実にサービスを拡充し、現在は、「1株単位」「100株単位」「信用取引」の3つから選べる株式投資を中心に、投資信託の自動積立サービスやFX(外国為替証拠金取引)など、さまざまな取引が可能になりました。しかも口座開設から各種取引まですべての手続きがスマホ1つで完結! ユニークなキャンペーンも話題で、私も前々から気になっていたのですが「証券口座をいっぱい作ると管理が大変だし……」と口座開設を躊躇していました。しかーし、ついに先日口座を開設しました! で、実際に使ってみた感想はというと、これがかなりイイんですよ。というわけで早速同社に取材を申し込み、証券サービス企画チーム マネージャーの石川紘子さんにお話を伺ってきました。
(取材日:2020年7月15日)
証券サービス企画チーム
マネージャー
石川紘子さん
株式投資の最初の一歩を無料で踏み出す
──先日、私もようやくLINE証券に口座を開設し、東急不動産ホールディングスの3株分の購入代金をいただきました! 株の購入代金をプレゼントするキャンペーンっていい企画ですよね。
石川 ありがとうございます。最大3株分の購入代金ですが有名企業の株式を自己資金なしで保有できるとあって、おかげさまで好評です。
──そもそも、どうして株の購入代金をプレゼントすることにしたのですか?
石川 簡単なクイズに正解することで、対象銘柄の最大3株分の購入代金がもらえるというキャンペーンなのですが、投資の初心者や未経験者が、実際に株式投資を体験できる機会を提供したいと思い始めました。たくさんある銘柄の中から、自力で選ぶのも難しいかもしれないので、銘柄もこちらで厳選してその中から気軽に選んでいただけるような仕組みにしました。
──資産形成の重要性をいくら理解していても、株式投資って実はかなりハードルが高いですからね。証券会社に口座を開くことだって、結構勇気がいります。
石川 LINE証券なら口座開設はスマホだけで完結しますし、株式投資の最初の一歩もキャンペーンに参加いただくことによって自己負担なしで始められます。自分のお金で投資する場合でも1株単位で売買できるなど、株式投資のハードルを思い切って下げました。
さらに不定期ですが「株のタイムセール」キャンペーンを行っています。その時は、最大7%オフで株式を購入できます(※)。こうした各種キャンペーンなどを利用しつつ、まずは株に投資する経験、場合によっては売る経験もしてもらうことで、成功体験を積んでほしいと思います。
(※)一人に付き対象銘柄のうち1銘柄5株まで。銘柄ごとのタイムセール取り扱い上限数に達し次第、タイムセールでの取り扱いは終了。
数万円からデイトレードを楽しむことも!
──そうか、持つことも売却することも無料で体験でき、自分のお金で投資する場合でも少額からできて、さらにキャンペーンを利用すればセール価格で投資できる可能性もあるわけですね。
石川 その通りです。実は投資経験者にも当社のサービスは好評のようで、大勢の方に取り引きしていただいています。
──へー、投資経験者も?
石川 ええ。単元未満株といっても他の証券会社さんだと、ある程度まとまった資金が必要なケースも少なくありません。一方、LINE証券なら1株単位で購入できる単元未満株が300銘柄あります。それも日本の有名企業ばかり300銘柄を用意しました。本当に数百円、数千円単位で取り引きを楽しんでいただくことができます。
例えば、いま話題になっている企業の株や、前から気になっていた銘柄を買ってみたいけど、いきなり数十万円、数百万円というのはちょっと……という場合に、1株から購入できればいいですよね。
あと単元未満株は通常、リアルタイムでの売買ができず買い付け価格も翌日の寄り付き価格だったりします。でも、当社の単元未満株ならリアルタイムの価格で売買できます。朝のニュースを見て気になった銘柄を1株だけ買って、それを昼に売却なんてこともできます。しかも日中の取引コストは業界最低水準です。
──なるほど。経験者も気になっている銘柄をちょっとだけ試しに買ってみたり、少額でデイトレードを経験してみたり、という使い方をしているのかもしれませんね。
石川 恐らくそうだと思います。かなり積極的に売買している方もいらっしゃいます。そういった方は取引所取引をご利用になると思っていたので、想定外でした。株価が高い銘柄などについては、1株から買えるので当社の単元未満株は使い勝手がいいかな、と思っていましたが、経験豊富な投資家にもこんなに使ってもらえるとは思いませんでした。
──投資経験者も新たに口座を開設したくなるというのは、貴社のサービスが魅力的で使い勝手がいいからでしょう。サービス開始から1年が経過しましたが、口座開設者数や取引量は順調に増加していますか。
石川 おかげさまで順調に増えています。ユーザー属性としては、現在のところ投資未経験者が約58%、経験者が42%という割合です(2020年5月時点)。取引内容は、やはり個別株を利用する方が多いですが、投資信託の自動積立サービスや信用取引もスタートし、そちらも順調に増加しています。