任意で保障をプラスする! 民間介護保険とは

 公的介護保険で保障されない費用への備えには、民間介護保険の活用が可能です。民間介護保険とは、生命保険や医療保険のように、保険会社と契約をして加入する保険です。

 民間介護保険は、保険会社所定の要介護・要支援状態と認定された場合に給付金を受け取れるものが多いようです。給付金はまとまった金額を受け取れる一時金タイプや、毎年決まった金額を受け取れる年金タイプの2種類が主流となっています。

 最近では要介護・要支援状態の保障に加えて、死亡時の保障、認知症・軽度認知障害(MCI)と診断されたときの保障が付けられるものも出てきています。また、病気やケガでの入院や手術に備える医療保険に、オプションで介護の保障が付いているものもあります。

【図表2】民間介護保険の一例

保険会社 保険商品名 特徴
朝日生命 あんしん介護 要介護・要支援や認知症などの保障を組み合わせて選べる
明治安田生命 介護のささえ 所定の要介護状態に該当した時、介護年金や2種類の介護一時金を受け取れる
アスモ少額短期保険 介護その時に 要介護2または3、要介護4または5と認定された時にそれぞれ一時金を受け取れる
プラス少額短期保険 ちょこっとプラス 通院介助や調理代行の費用補償や公的介護保険への上乗せ補償を選べる
アフラック ちゃんと応える医療保険介護EVER 入院・手術に加えて、所定の介護状態になった場合を保障

満足な介護サービスのために介護保険の活用を!

 公的介護保険の限度額内のサービスだけでは、自身や家族が必要と感じるサービスをすべて受けられない可能性もあります。そうした場合に備えて、貯蓄や民間介護保険の活用などを早いうちから考えておけると安心です。

公的介護保険の限度内のサービス公的介護保険の限度内のサービスだけでは、必要と感じるサービスを全て受けられない可能性もある

 介護にかかるお金には、家のリフォームや介護用品の購入など一時的にまとまった金額が必要となるものと、デイサービスの利用や施設への交通費など継続的に費用が必要となるものがあります。どの費用に備えたいかによって、介護保険の選び方が変わります。

 自身や家族が介護を必要とした場合に、どんな介護を受けたいか?この機会に話し合ってみるのはいかがでしょうか。

 ※ここでは介護保険の概要をご紹介しています。公的介護保険については厚労省のウェブサイト、民間介護保険については各保険会社のパンフレットや約款などを必ずご確認ください。