約半数が「自分のスキルアップに繋がること」を仕事上大切にしている

 調査対象者全員に「仕事をする上で大切にしていること」を聞いたところ、約半数の49.3%が「自分のスキルアップに繋がる」と回答。次いで「自身の強みが活かせる」が41.9%、「誰かの役に立てる」34.6%、「仲間からの信頼を得る」で20.4%、「勤務時間や曜日を選べる(フレックス勤務)」が16.9%となった。若手社員にとって仕事をする上で大切なのは、自分自身の価値を見出し、誰かの役に立つことのようだ。

「福利厚生の充実」や「評価の納得性」などを求める若手社員たち

 では、自身の希望する働き方を実現するため、会社に対してどのような改善を望んでいるのだろうか。「現在の職場に改善して欲しいこと」について聞いたところ、「福利厚生の充実」が29.4%と最も多かった。次いで、「評価の納得性」が17.9%、「インセンティブや表彰制度」が15.8%、「仕事量や難易度、責任の大きさ」が15.1%、「上司のマネジメント」が11.3%、「会社や業界の意義や価値を明確化すること」が6.9%となった。

 具体的には、「社内で目立たない業務をする社員への評価制度の確立」、「日々成長できる体制作り」、「働きに応じた給料アップや有給の取りやすい環境」などの回答が挙げられた。若者が意欲的に働ける職場環境を、企業側は整備していく必要がありそうだ。

 他社との差別化や若手社員の定着を図るためには、社員への定期的なフィードバックの実施、成果に応じたインセンティブの付与など、人事面からのアプローチが必要だ。社員一人ひとりが、同じベクトルで働きやすい環境作りを行うことが、若手社員の定着率向上のキーとなるだろう。

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HRプロ編集部

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