金融リテラシー(知識とスキル)を身につけましょう

 投資の勉強をしてから実際に投資をしても損をすることがあります。しかし、その損失から学ぶことにより、金融リテラシーが身に付きます。投資には経験が必要です。

 何も勉強せずに人から言われた銘柄を買うのは、ギャンブルと言われても仕方がありません。まずは1株で構いません。年月が経過するとリスク感覚が磨かれてきます。リスクに対する免疫力をつけましょう。株式は、1回の外食分の資金(数千円)で1株から買えます。この投資リスクは授業料とみたらいかがでしょう。

資産形成のシミュレーション

 株式投資による資産形成のシミュレーションをしてみましょう。例えば、月1万円の積み立て投資を10年間続けた場合、想定運用利回り2%では最終積立金額は133万円、同様に4%では147万円です。30年間続けた場合、想定運用利回り2%では493万円(内、運用収益133万円)、同様に4%では694万円(内、運用収益334万円)となっており、長期投資では運用収益の額が大きな比率を占めています。

シミュレーションの要件
・毎月1万円分の株式投資を行う
・運用利回りは年2%と4%で試算
 考え方:2%(東証1部株式の平均配当利回り)、または4%(配当利回り2%+値上り益2%)
 (各年の収益は、翌年の元本とする複利計算とする)
・運用期間は、10年、20年、30年とする

想定運用利回り 年率2%
運用期間 10年 20年 30年
最終積立金額 133万円
(13万円)
295万円
(55万円)
493万円
(133万円)
想定運用利回り 年率4%
運用期間 10年 20年 30年
最終積立金額 147万円
(27万円)
367万円
(127万円)
694万円
(334万円)

・(  )内数値は、最終積立金額の内、運用収益の金額です。
・投資にはリスク(価格変動など)があります。このため、運用収益がマイナスになることがあります。
・資産運用のシミュレーションは、金融庁のNISA特設サイト内「資産運用シミュレーション」を試みてください。「毎月の積立金額、想定利回り(年率)、積立期間」を変えて、様々に算出できます。

株式貯蓄のすすめ

 株主になると、いままでの預貯金とは全く異なる世界が見えてきます。企業や企業を取り巻く環境、ニュースなどさまざまなものに関心を持つようになります。

 安定成長企業への投資で、株式を貯蓄の感覚で資産を増やしませんか。今の預金金利では、お金を寝かせているのと同じです。貯蓄とは、財産を蓄え増やしていく行為です。金融リテラシーが身についてくると心のよりどころが増えていきます。

 投資は人生の選択技を増やす手段です。人生100年時代にむけて新たなライフスタイルを作っていきましょう。

 長い間お読みいただき、ありがとうございました。