20日のロンドン市場はドルが売られる展開となった。米ドルの総合的な価値を示すドルインデックスは74ドル台前半と16ヶ月ぶりの低水準に下落している。東京時間早朝に発表されたインテルの好決算を受けて米株価指数先物は大きく上昇しておりリスク選好型となっている。
豪ドル/ドルは1983年の変動相場制移行後の高値を1.06台後半まで伸ばし、ドルカナダは2007年11月以来の0.94台まで一時ドル安カナダ高が進んだ。ユーロドルは昨年1月14日の高値に迫る1.4548近辺まで上昇。スペイン国債入札が目標のほぼ上限となる34億ユーロを調達、平均利回りは前回より上昇したものの応札倍率は好調な結果となったことからユーロドルが上昇しており、それもドル売りを推し進める一因となった。クロス円はポンド円を除き主要通貨ペアで本日高値を更新している。
ドル円は東京時間に83.10近辺まで上昇したがロンドン時間に入って82円台後半でじり安に推移している。
◆英MPC議事録(4月6、7日分)
政策金利の0.5%据え置きは6対3と前月と変わらない結果となった。デール委員とウィール委員が25bpの利上げ、センタンス委員は50bpの利上げを主張している。また資産買い入れ枠2000億ポンドの据え置きは8対1でこちらも前月と変わらず。ボーゼン委員は500億ポンドの量的緩和拡大を主張した。ポンドは議事録発表を受けて急落、ポンドドルは1.6360台から1.6320台に値を落とし、その後1.6310近辺まで下げ幅を拡大した。議事録では、「現在の状況で金利引き上げは消費者心理に悪影響を及ぼす可能性があり、支出に大きな打撃を与える」としており、インフレ懸念より景気先行き懸念が上回った格好だ。ただポンド売りが一巡するとドル安の流れから1.6389近辺まで一時反発した。ポンド円は方向感のない展開となった。
Klugアナリスト 鈴木信秀